アジャイル開発ってよく聞くけど、どんなものなの?
仕事でもアジャイルができる状況にないんだけど、どうやって勉強したらいいのかな?
こんな疑問にお答えします。
- アジャイル開発とはどんなものか?
- 仕事でアジャイル開発できる状況にない方へおすすめのメディアや学習方法
本記事を書く私は、以下のような人です。
- IT企業勤務17年
- 経験した開発手法はウォーターフォール開発のみ
- インフラ、制御分野のプログラマ~SEを長く経験
- キャリアに悩み、スキルアップについて日々研究
皆さんの参考になれば幸いです!
アジャイル開発
アジャイル開発とは?
アジャイル開発ということばは、システム開発やソフトウェア開発の手法の1つとして知られていると思いますが、簡単に言えば
アジャイル(機敏)に進める開発
と言えます。
従来の定番だったウォーターフォール型開発は
要件定義 → 機能設計 → 処理設計 → 製作 → テスト → リリース
というステップを踏んで開発するわけですが、近年、システム・ソフトウェア開発を取り巻く状況は厳しさを増してきています。例えば
- ビジネスの移り変わりが目まぐるしくなっている
- 納期が短い
- やってみないと分からないことが増えた
このような厳しさです。現役のITエンジニアとして、肌で感じることが多いです。
要件定義でまとめた要件を機能に落とし込み、設計フェーズで、ステークホルダーの合意を得て、処理設計、製作に進んでいるにも関わらず、
「やっぱりこの機能、何か違う!」
と言われ、後戻りになったり。あるいは、プロダクトが出来上がったころには、競合製品がすでに世に出ていたりとか。
このようなご時勢に対応するため、アジャイル開発、という短いサイクルでプロダクトを作り続ける手法が広まっていったのだと思います。
本記事を読んでくださる方は、アジャイル開発の概要はご存じだと思いますので、本記事内では開発手法の詳細には触れません。
詳しい情報については、こちらをご覧ください。
アジャイル開発の今後
私の現場では、ウォーターフォール開発を長く続けてきましたし、これからもしばらくはこの流れが続くと思っています。
それは、長く続けてきたやり方は簡単には変えられないからです。
しかし、いつ何時アジャイル開発が必要になるかどうかは予想できませんよね。
「備えあれば憂いなし」
あらかじめ学んでおくことに損はありません。
誤解してほしくないのですが、ウォーターフォールが悪でアジャイルが正義ではありません。
後から、仕様がひっくり返ることがないプロジェクトなら、ウォーターフォール型開発の方が合っています。
よく分からないものを短期間で作って、ユーザーにリリースし、フィードバックをもらいながら育てていくほうが向いているプロダクトもある、ということなので、その点はご注意ください。
アジャイル開発を経験できる状況にない人へ向けて
それでは、仕事でアジャイル開発の機会がない方は、以下に挙げる学習を取り入れてみることをおすすめします!
(1)connpass – エンジニアをつなぐ IT勉強会支援プラットフォーム – に登録
connpassは、ITエンジニア同士をつなぐ学習用プラットフォームです。さまざまなカテゴリでイベントが企画され、イベントに参加登録して、勉強会に参加することができます。
アジャイル関係でも
- アジャイル本読書会
- スクラム関連
- アジャイルプロによる座談会
などなど、いろいろなイベントが日々開催されています。
zoom参加で参加費も無料です。(中には有料イベントもあるかも?)
アジャイル開発できる状況にない人は、ほとんどの場合、アジャイル経験者が近くにいません。
connpassのいいところは、アジャイルのプロに実際のアジャイルの生の声が聞けることです。これは本当に貴重です!(いい時代になりました)
(2)Twitterで#アジャイルのプロをフォロー
Twitterには、アジャイル開発しているエンジニアやアジャイルコーチ、コンサルの方が多くいらっしゃいます。
私の場合は、アジャイルコーチの吉羽龍太郎さん(@ryuzee)をフォローしています。これも生の声に違いありません。本もたくさん持ってますし、セミナーを受けたこともあります!
(3)アジャイル関連による学習
書籍と動画による学習です。
書籍は情報密度、動画は分かりやすさとそれぞれの長所があります。以下におすすめ書籍をご紹介しますね。
◆アジャイルサムライ
実際の試験対策として手に取った本。アジャイルに関することほとんどを網羅しています。
◆エクストリームプログラミング
アジャイル開発手法の1つとされるエクストリームプログラミングについて解説した本です。
- テスト駆動開発
- ペアプログラミング
- リファクタリング
- YAGNI
などのキーワードに興味がある方におすすめです。
◆レガシーコードからの脱却 ソフトウェアの寿命を延ばし価値を高める9つのプラクティス
10年以上も継続して使用するソフトウェアはどんどん技術的負債がかさんでいき、レガシーコードと化していきます。同じソフトウェアを保守し続ける方は一度、読んでみてください。
動画はUdemyでアジャイルに関してのコンテンツを探すのもよいでしょう。
(4)アジャイル検定受験
学んだことは、試験を受けることで理解度を測ることができます。ある程度アジャイルが分かってきたら、ぜひ、資格試験を受けてみてください。
インプットだけでなく、アウトプットまで行うことで、知識を自分のものにできると思います。
まとめ
- connpassのような勉強会プラットフォームやTwitterを活用し、生の声を仕入れること
- 書籍や動画など多くの媒体から情報を取り入れること
- アジャイル検定試験の勉強を通して取り入れた情報をアウトプットすること
これら3点を取り組むことで、アジャイル開発の基本には習熟できると思います。
しかし、残念ながらアジャイル開発の実務経験にはかないません。(実務経験しか勝たん!)
したがって、アジャイルについての学習は続けながら、アジャイル開発のチャンスが来たら必ず手を挙げるようする、というのが現実的な選択でしょう。
一緒に頑張りましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました!
参考
◆アジャイル宣言
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