こんにちは、マウンテンマンです。
私は、課長としてはペーペーですので、部下に助けてもらわなければ、課の運営もままなりません。
課長として一本立ちするための最初の一歩は、部下と信頼関係を築くことです。
こちらの本を読んだことで、そのことも強く意識していました。
単純接触効果って?
単純接触効果とは、別名ザイオンス効果とも呼ばれる心理効果で、アメリカの心理学者ロバート・ザイオンス氏が提唱しました。
その効果とは以下のような内容です。
はじめのうちは興味がなかったものも何度も見たり、聞いたりすると、次第によい感情が起こるようになってくる、という効果。
引用:Wikipedia
課長であれば、部下との信頼関係の醸成は重要な課題の1つ。良い関係を築くヒントになると思い、いろいろと調べてみたこと、考えたことをシェアしたいと思います。
どう実践するか?
現実にどういう行動に落とし込むかはいろいろあると思います。
現場の実情にもよりますが、実際に私が取り入れている行動をご紹介します。
- 毎日、一言でもコミュニケーションを取る。(対象:部下)
- 上司(部長)とのミーティング時、部下のプロモーションを行う。(対象:上司)
1つずつ説明しますね。
毎日、一言でもコミュニケーションを取る。
毎日、一言でもコミュニケーションを取る、というのは、単純接触効果を最大限生かして、部下に好意を持ってもらうための活動です。
こう聞くと
「何だか媚びているみたい…」
と気がすすまない人もいるかもしれません。
しかし、もちろん、そんなつもりはありません。
“おはよう”でも”調子はどう?”でもいいので、文字通り、心理的な接触を試みることが目的です。
本効果を考えれば、2,3か月に1度の1on1ミーティングを実施するよりも、1日に1度の会話を数か月継続した方が信頼関係の構築・維持には効果があると言えます。
上司(部長)とのミーティング時、部下のプロモーションを行う。
自分(課長)が上司(部長)とミーティングを行う時、部下の良いところがあれば、積極的にプロモーションを行います。これが上司(部長)と部下の間接的な単純接触効果をもたらすことになります。
これは部の最終責任者である部長に対する営業とも言えます。
これは部長の、部下に対する評価が高まることで、社内での部下の評判が良くなることを狙っています。
所属部署内の部下の評判が上がると
- 間接的に部下の耳に、良い評判が聞こえることにより、部下のモチベーションが上がる
- 部長の采配により、部下の昇格や栄転につながる
- 部下の良い評価が自分の良い評価にもつながる
といったことが起きるかもしれません。
部下にポジティブな出来事が発生すれば、当然、上司である自分にとってもプラスとなる、という考え方ですね!
実践してみた結果
部下とのコミュニケーションの回数をたくさん増やしたことは、コロナ禍で心の距離が離れそうだった時期には、大変効果があったように思います。
具体的には、
- 部下に話しかけた時、向こうから雑談を振ってくれるようになった
- 部下同士(先輩、後輩)の悩みを、向こうから打ち明けてくれることがあった
- 1on1のカウンセリング時、改善点のフィードバックを素直に謙虚に聞き入れてくれた
といったことが挙げられると思います。
まとめ
- 部下との関係は、コミュニケーションの長さより回数が重要。
- 部下と自分だけでなく、会社に対しても部下との単純接触回数を増やす。
部下は、上司を信頼してくれて初めて、上司のために動いてくれると思います。
自分が部下だったころ、思えば、そのように振る舞っていた気がします。
究極の状況となった時、「しょうがない、助けてあげるか!」となるかどうか。
以下の書籍にもありました。マネジメントは部下との信頼関係、というインフラがあって初めて成立します。
本記事で取り上げた「単純接触効果」を常に念頭におき、信頼関係の構築・維持につとめたいと思います。
最後までお読みくださりありがとうございました!
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